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第16講座 前置詞

前置詞の基本

前置詞はその名の通り前に置く品詞です。何の前に置くかと言うと、名詞です。
そして、その句は形容詞や副詞と同じ働きをすることができます。

前置詞の役割については上記に尽きますので、必ず覚えてください。
例えば"in the park"は「公園の中で」という意味の前置詞+名詞の句です。これを形容詞と副詞として文に組み込むと下記のようになります

1つ目の例のように形容詞句として使うと、手前の名詞(The cat)を修飾します。ただの猫ではなく「公園の中にいる猫」が主語になっています。2つ目の例のように副詞句として使うと、動詞を説明して、ただ走るだけでなく「公園の中を走る」となります。これは前回の副詞の位置と同じように文に組み込んでください。

主要な前置詞を見て行きましょう。

前置詞基本イメージ前置詞基本イメージ
in空間の中on面や線へ接触
at1点to方向+到着地点
for目的の方向へ向くof元から分離
from起点with繋がっている
by(すぐ)そばnear近くに
about周りaround周り(垂直軸)
afterbefore
underover

上の前置詞の表ですが、今まで紹介した単語のように、意味ではなく基本イメージを書いています。これは前置詞が基本イメージから派生して様々な意味で用いられるためです。固定した日本語だけで考えると色々な表現に対応できません。基本イメージを念頭に置いた上で様々な文を読んで理解することが大切です。それぞれの前置詞についてもう少し詳しく解説していきます。

in

inは立体的な空間の中を表す前置詞です。

  • I live in Osaka.(私は大阪に住んでいます。)
  • My father often runs in winter.(私の父は、冬によくランニングします。)
  • She isn't kind in my opinion.(彼女は優しくないと私は思う。)
  • I'm in love.(私は恋をしています。)

イメージから文意がわかるでしょうか。1つ目は大阪(場所)の中、2つ目は冬(期間・季節)の中で〜をすると言っています。3つ目の"opinion"は意見という意味なので、"in my opinion"で「私の意見の中で」→「私の意見では」という意味になります。これもよく使われる表現です。4つ目は抽象的ですが、「愛や恋の中」→「恋愛中」という意味になり、be動詞で繋いでいるので恋している状態だ、と言っているのです。

on

onは面や線に接していることを表している前置詞です。

  • The book is on the table.(その本なら机に置いてあったよ。)
  • We play volleyball on the beach.(私たちはビーチでバレーボールをします。)
  • I cook dinner on Sunday.(私は日曜日に料理をします。)

1つ目と2つ目の例は場所です。ただ"on"の場合、場所は場所でも平面的で、その上に接触している感じが出ます。そのためビーチや机の上、あと天井や壁なんかも接触していれば"on"が使えます。ただし、例えば机の上の空中(接していない)にものがある場合は"on"ではなく"over"を使います。3つ目ですが、日に接している→特定の日を表すことができます。そのため何日、何曜日、クリスマスとか元日などを表すときは"on"を使います。

at

atは1つの点を表している前置詞です

  • I'm at school.(私は学校にいます。/私は在学中です。)
  • The next class starts at eleven.(次の授業は11時に始まります。)
  • We look at teacher in our class.(授業中は先生を見ます。)
  • I'm good at baseball.(私は野球が得意です。)

1つ目の例は場所ですが、"at"で1点を表すので、"in"のように空間や"on"のように面を意識せず、ここでは学校という建物を意識していません。そのためschoolが不可算名詞として使われており、人が学校にいるという意味、人が学校に所属しているという2つの意味で捉えることができます。2つ目は時刻です、時刻の点を表せますが、長い時間は"at"では表すことができません。3つ目はlook(見る)という動詞の視線の先の点を"at"で表しています。4つ目は"be good at〜"で「〜が得意」という熟語として紹介されることもありますが、"good"が上手い・巧みという意味、"at"がその点を表している、個々の単語でできた表現です。

to

toは方向と、その先の到着地点、目的地を含めて表す表現です。

  • My son go to school.(私の息子は学校に行きます。)
  • My daughter walk to school.(私の娘は学校に歩いて行きます。)
  • I give this to you.(これをあなたにあげます。)

1つ目の例は定番の"go to〜"「〜に行く」ですね。これは"go"だけではなく、2つ目の例のように"walk to"歩いていく、"run to"走っていくという表現も可能です。3つめは"to+人"で誰かに向けて〜するというように使えます。これは動詞によって"他の前置詞を使うこともあり、for"と間違えやすいので注意しましょう。

for

forはどこかの方向に向かって・・・という状態であり、幅広い表現が可能な前置詞です。

  • I leave for the library.(私は図書館へ行きます。)
  • This is for you.(こちらをどうぞ/これはあなたのためのものです。)
  • I'm looking for my bag.(私はカバンを探しています。)
  • The event continues for three days.(そのイベントは3日間続きます。)

1つ目の例の"leave for〜"「〜に行く」は"go to〜"との違いに戸惑うかもしれませんが、"leave for〜"は目的地へ向かって出発しただけ、という感じです。実際別の場所に到着するのかもしれません。2つ目は"for+人"で「誰かのために」というよく使われる表現です。向いている先に目的がある感じです。「これはあなたのためのものです。」が直訳ですが、実際は「はい、どうぞ。」と言う感じで物を渡すときによく使われます。3つ目は"look for〜"で「〜を探す」という意味ですが、"for"だから目的のものが後に続くようになっているのです。4つ目の例ですが、"for"は「〜の間」を表すこともできます。向いている先に期間があると考えてください。

of

ofは元(所属)から分離する、という基本イメージから意味を考えます。

  • Tom is a menber of the club.(トムはそのクラブの一員です。)
  • I eat a piece of cake.(私はケーキを1つ食べます。)
  • The monkeys rob visitors of their food.(サルが観光客の食べ物を強奪します。)
  • He usually think of business.(彼は仕事のことばかり考えている。)

ofは一旦「〜の」と考えてもいいですが、基本イメージをしっかり頭に入れておきましょう。基本的に"of"の後ろが母体で手前が分離したもの、というイメージです。1つ目・2つ目の例は定番で、"a menber of 〜"で「〜の一員」、"a piece of 〜"で「〜のひとつ(ひとかけら)」ですが、"of"の後ろが母体で、"of"の手前がその一つを取り出して考えている状況です。3つ目は"rob+(人)"で「(人)から奪う」という意味ですが、"of"の後ろが奪うものになっています。母体と分離したものが逆になっていますが、そのようなケースもあります。"of"により、ものを持ち主から分離する、という表現がされています。4つ目の"think"は自動詞なので、後ろに考えたいことを言う時は"of"で考えを取り出すようなイメージで使います。

from

fromは「〜から」というように起点を表します。

  • He comes from Nagoya.(彼は名古屋から来ています。)
  • I'm from Tokyo.(私は東京出身です。)
  • Wine is made from grapes.(ワインはブドウからできています。)

1つ目の例は具体的な起点の場所、2つ目は出生という比喩的な起点を表しています。3つ目の文法は受身なのでまだ解説していませんが、ワインの原材料が「ぶどうから」できているというところに注目してください。"to"と共に使われ"from〜to…"で「〜から…まで」という表現も可能です。

with

withは繋がり、一緒に、伴うという意味を持ちます。

  • I go to hospital with her.(私は彼女と病院に行きます。)
  • I write a letter with a pencil.(私は鉛筆で手紙を書きます。)

1つ目は"with+人"で、2つ目は"with+道具"です。人なら共に行動する、道具ならそれを使う。そこに繋がりがあることがイメージできるとおもいます。

by

byは何かのそば、あるいは傍にあるものを利用するという意味まで広がります。

  • I stand by you.(あなたのそばにいます。/あなたを支持します。)
  • We go to school by bus.(私たちはバスで通学しています。)
  • I will submit my homework by Friday.(金曜日までに宿題を提出します。)

1つ目の例は、単純に傍にいるという文ですが、実際そばに立っている。あるいは実際そばにいないけど今後近くにいる。さらに考えが傍にある→支持する、という解釈まで可能になります。2つ目の例は、傍にあるものを利用する(主に交通手段)という意味で"by"が使われています。他は、"by car"「車で」、"by train"「電車で」、"by bike"「自転車で」などがよく使われます。3つ目では期限が「〜まで」という意味で使われています。日時を伴うことで、期限を表すこともできます。

near

何かの近くという意味です。byよりは距離があるイメージです。

  • I stay near Tokyo.(東京の近くにいます。)
  • It's near midnight.(深夜が近い。)

1つ目の例は、場所が近いという定番の使い方です。この文では"by"が使えないことに注意してください。byはすぐそば、あるモノにすぐ手が届くという感じです。一方"near"は漠然と「近い」と言う意味です。Tokyoという地名のようなものは、対象内容が大きくて曖昧なので"near"がちょうどいいのです。"by"ではもう少し的を絞らないと表せません。2つ目は時間が近いという意味で使っています。

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