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第3講座 名詞と冠詞

名詞の表し方

前回紹介した品詞の中で、注意すべき名詞の扱いについて説明していきます。
名詞は英語と日本語での扱い方が大きく異なります。英語で名詞を使う場合、名詞の以下のような情報を必ず示さなければなりません。

  1. 名詞が特定・不特定のもののどちらか
  2. 名詞の数が単数・複数のどちらか(又は数えられないものか)

これらを示す上で、まず名詞の前に置く「冠詞」を知っておく必要があります。
冠詞は以下の2つです。

a(an)不特定の1つ(どれか1つ・どれでもいい1つのもの。)
the特定のもの(1つに決まっているもの・1つのグループに決まっているもの)

例えばschool(学校)という名詞に冠詞を付けた、
"a school"と"the school"のイメージの違いがわかるでしょうか。

  • a school ・・・1つの不特定の学校
    (特定の学校を言う必要がない、どんな学校でも良い場合。)
  • the school・・・1つの特定の学校
    (他の学校ではなく特定の1つ、1つに決まる状況である場合。)

尚、冠詞のanはaと全く同じ意味を持ちますが、単語の頭の発音が母音(a、i、u、e、o)のとき、aではなくanを使う必要があります。理由は、aだと発音しにくいからです。例えばapple(リンゴ)であれば、 "a apple"は誤りで、"an apple"が正しい表現となります。

ただ、冠詞だけでは複数の名詞は表すことができません。複数を表す場合ですが、複数を表すときは単語の最期に"s"をつけます。 例えばschool(学校)という名詞であれば。冠詞とも組み合わせて、下記のような表現ができます。

  • schools ・・・不特定の複数の学校(a school の複数)
  • the schools・・・特定の複数の学校(the school の複数)

"a schools"はありません。 冠詞の表でも明記していますが、a(an)には"1つ"という意味が含まれているので、複数を表すときには付けることができないのです。 "the"は実は1つと言う意味はなく、特定できる=1つ・1つのグループに決まる、という意味を付加するので、複数であっても問題ありません。

最後にもう一つの名詞表現として、冠詞もsも付けない、そのままの形で名詞を使うことも可能です。こうすると、数えられない名詞として認識されるのです。

"school"は数えられない学校・・・?となり、悩まれるかもしれませんが、
「数えられない名詞」=「形が表せない名詞」ということで、schoolであれば、「教育現場としての学校」という意味になります。学校の建物ではなく、学校の環境ということです。

まとめると以下の通りです。

  • a school ・・・1つの不特定の学校(建物)
  • the school・・・1つの特定の学校(建物)
  • schools ・・・複数の不特定の学校(建物)
  • the schools・・・複数の特定の学校(建物)
  • school・・・学校環境(建物ではなく環境)

英語を使用している人は、必要に応じて上記の名詞表現から選択しています。
英語では当たり前ですが、日本語では「学校」と言うのに、わざわざ「そのひとつの学校がさぁ・・・」なんて言いません。日本人には面倒でしかありませんが、英語の名詞は常に気を付ける必要があります。

英語の最初の関門ですが、ここで英語を嫌いにならないでください。どのような言語でも、それぞれの文化から生まれる煩雑な表現というものがあります。英語に触れていると徐々に慣れきます。

数えられない名詞

名詞の中には数えられない名詞があり、これを不可算名詞と言います。
これには冠詞の"a"や複数形の"s"は付けることができません。

不可算名詞の例
water空気air
ironwood
パンbreadチーズcheese
牛肉beef豚肉pork
食べ物food果物fruit
お金moneyニュース・報道news
人々people警察police
love幸せhappiness

水や空気は数えられない感覚がわかると思いますが、パンやチーズなどの食べ物が数えられないことに疑問を持つかもしれません。これは様々な形をしているもの(不定形)と考えてください。パンはチーズは色々な形があるので不定形なものです。"food"や"fruit"は食べ物・果物全般を指しています。"people"や"police"は人・警察の総称です。愛や幸せは抽象的な名詞ですね。

同じ単語でも意味によっては数えることがあります。
例えば"iron"と"wood"はゴルフクラブの「アイアン」「ウッド」として使うときは数えることができます(単数か複数かを示す必要があります)し、"love"は「愛人」という意味なら数えられます。

数えられない名詞は、材質、不定形、総称、抽象的、なものなどがあります。
日本語感覚では誤解する場合があるため、単語を暗記するときは気を付けましょう。

そのままの形で使う名詞

冠詞も一切付けず、複数にもしない名詞があります。代名詞と固有名詞です。

I、you、he、she、this、thatなどの代名詞は他の名詞を指している名詞のため、
そのままの形で使います。

また、Bob(ボブ/名前)、New york(ニューヨーク/都市名)Tokyo Tower(東京タワー/特定の建物)などの固有名詞は、世界に一つしかない名詞のため、単語の頭文字を大文字にしてそのまま使用します。

英語は日本語より名詞を繊細に扱わなければなりません。
面倒ですが、その分情報が詰まっており、相手に伝わる内容も多いのです。

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